脂肪溶解注射とは
脂肪溶解注射とは、薬剤を注入することで体内の皮下の脂肪細胞を溶解する治療です。溶解された脂肪細胞は、身体の代謝機能によって老廃物として対外へと排出されます。
運動や食事制限をしてもなかなか痩せない場所の「部分痩せ」をしたい方、リバウンドをしてしまう方、脂肪吸引には抵抗があるといった方におすすめです。
当院では、「カベリン」という薬剤をご用意しております。それぞれに特性がございますので、患者様お一人おひとりに合わせた薬剤のご提案をいたします。
脂肪溶解注射はこんな方におすすめ
- 部分痩せをしたい
- リバウンドを繰り返している
- 体質的に痩せにくい
- 小顔になりたい
- 脂肪吸引には抵抗がある
脂肪溶解注射の効果が部位によって違う!?
脂肪溶解注射は、頬、あご、二の腕など、比較的狭い範囲の部分痩せに有効な施術です。
太腿やお腹など、広く脂肪の多い場所に注射した場合も効果はありますが、一度にご使用できる上限量がございます。量が増えるほど腫れますので、主治医と相談し、効果の見込める部位に、適切な量を注入することが大事です。
脂肪溶解注射の効果的な部位
頬やあご
脂肪溶解注射は、ダウンタイムが短さという観点から考えても、頬やあごなど、人目に付きやすい場所に向いています。
ただ、注射部位は慎重に選ばなければなりません。お顔のバランス、患者様の好みを考慮した上で、適切な位置へと注射します。
小顔・ボリュームを減らしたい部位
- ほうれい線の上(メーラーファット)
- マリオネットライン上(ジョールファット)
- 顎下
- エラ(エラボトックスが適応になります。)
二の腕
二の腕を少しだけ細くしたい、という場合であれば、脂肪溶解注射の適応となります。まずは一度、ご相談ください。
脂肪溶解注射の効果が少ない・向かない部位
太ももやお腹
太もも、お腹の場合は、広範囲に、多量の薬剤を注射する必要があります。太もも・お腹の脂肪のつき方、希望される痩身の度合いにもよりますが、適応が難しい場合もございます。
※大量の注射が必要となり費用が高くなる、時間がかかるといったことで不向きと判断した場合には、患者様とご相談の上、他の治療をご案内します。
デメリット
脂肪溶解注射は、お顔などの部分痩せの方法として非常に有効な手段です。
ただし、脂肪吸引などと比べた場合には、以下のようなデメリットもあります。
劇的な変化は期待できない
お顔のバランスを考慮しポイントとなる場所に施術をしていきますが、脂肪吸引ほど劇的な変化は期待できません。
変化が緩やか
脂肪溶解注射は、通院しながら複数回の施術を繰り返していくことで、徐々に効果が実感できます。
ただ、言い換えると「まわりに気づかれにくい治療」と言えますので、メリットにもなります。
体質・体調によっては施術できないことがある
使用する薬剤のアレルギーがある方、妊娠中・授乳中の方などは、脂肪溶解注射を打つことができません。
リバウンドの可能性は残る
脂肪溶解注射は、脂肪細胞の数を減らすことでリバウンドしにくい部分痩せを可能にします。
ただ、食べ過ぎなどによって脂肪細胞1つひとつが大きくなり、リバウンドを起こすケースがあります。絶対にリバウンドしない施術ではありませんので、ご留意ください。
バランスが悪くなることがある
注射する部位、注入量を見誤ると、お顔のバランスが崩れてしまうことがあります。
豊富な知識と経験があり、信頼できる医師の施術を受けましょう。
当院の脂肪溶解注射の種類
当院では、「カベリン」「プロストロレーン」という薬剤をご用意しております。
カベリン
高い部分痩せ効果を発揮しながら、痛み・腫れなどの副作用の少ない薬剤です。
従来型の「BNLS」と比較すると、脂肪を溶解するデオキシコール酸の含有量は約5,000倍にものぼります。
特徴
二重顎、身体の「痩せにくい部位」に有効
二重顎など、痩せにくい部位への高い痩身効果が期待できます。顎やフェイスラインをすっきりさせることが可能です。
その他、全身のさまざまな部位に対する部分痩せにも使用されています。
半永久的にリバウンドしない
脂肪細胞を溶解し、体外へと排出するため、注入部の脂肪細胞の数が減少し、リバウンドのリスクが低くなります。
※絶対にリバウンドをしないことを保証するものではありません。
たるみの改善・予防効果がある
注入部位の皮下層では、リモデリング作用が働き、コラーゲンの産生が促進されます。これにより、たるみの改善・予防の効果が期待できます。
高濃度のデオキシコール酸を配合
デオキシコール酸が0.5%配合されており、従来より高い部分痩せ効果が期待できます。
顔や身体の部分痩せに有効です。
痛み・腫れが少ない
デオキシコール酸の含有量により、痛みや腫れといった副作用のリスクの程度が異なります。痩身効果はほどほどでいいから、副作用を少しでも抑えたいという方におすすめです。
プロストロレーン
蓄積された脂肪の分解を促進する一方で、脂肪の新たな合成を抑制する3種類のペプチドを2週間にわたって放出する機能を持ちます。
特徴
3種類のペプチドによるドラッグデリバリーシステム
「脂肪の合成の抑制が必要な場所に、必要な時に有効成分を届ける」というドラッグデリバリーシステムが機能することで、新たな脂肪の合成を2週間によって抑制します。
皮下脂肪のある部位ならどこにでも注入できる
皮下脂肪のある部位であれば、基本的に顔、身体のどこにでも注入することができるため、部分痩せにも適しています。
リバウンドの心配がほとんどない
脂肪細胞自体の数を減少させるため、リバウンドが非常に起こりにくい薬剤と言えます。
※絶対にリバウンドをしないことを保証するものではありません。
施術の流れ
1ご予約
WEB予約またはLINE予約にて、ご予約をお済ませください。
2カウンセリング
医師がカウンセリングを行います。部分痩せを希望する部位を拝見し、脂肪溶解注射の適応となるかどうかを判断します。
適応となった場合には、患者様と相談しながら薬剤を選定します。治療の内容やメリット・デメリット、費用についてご理解・ご同意いただけましたら、施術へと進みます。
3施術準備(洗顔・麻酔)
お顔への施術の場合は、洗顔、クレンジングを行っていただきます。洗顔料、クレンジング剤は、普段お使いになっているものをお持ちになってくださっても結構です。
その後、表面麻酔(麻酔クリーム)を塗布します。
4施術・薬剤導入
麻酔が効いていることを確認したら、脂肪溶解注射を行っていきます。
その後、注射部位の状態、体調などを確認すれば、お帰りいただけます。
ダウンタイム・副作用(注意点)
脂肪溶解注射には、ダウンタイムがほとんどありません。
以下のような副作用が出ることもありますが、通常は数日~1週間以内に治まります。
- 痛み
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
注意点(リスク・合併症)
- 施術当日中は、注入部位にクリームなどを塗らないでください。
- 翌日から、軽い運動が可能です。
- 数日程度は、激しい運動、飲酒、入浴をお控えください。
料金
カベリン(お顔・顎下) | 2ml 6,000円 |
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※すべて税込価格です。
Q&A
脂肪溶解注射を受けられないということはありますか
使用する薬剤のアレルギーがある方、妊娠中・授乳中の方には、脂肪溶解注射を行うことはできません。予めご了承ください。
また、糖尿病・心疾患・腎疾患・高血圧・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の方にも、施術ができないことがあります。
顔への脂肪溶解注射は危険ではありませんか?
脂肪溶解注射は、ダウンタイムが短く、副作用も少ない治療です。お顔への注射であっても、適切に実施する限り、安全性は高いものと考えられます。
もしご不安なことがございましたら、カウンセリングの際に医師にお尋ねください。
脂肪溶解注射のメリット、デメリットを教えてください。
注射した部位の部分痩せができる、切開・吸引が不要といった点が大きなメリットとなります。
デメリットとしては、劇的な変化は期待できない、リバウンドの可能性はゼロではないといったことが挙げられます。
注射の際には、どれくらいの痛みがありますか?
表面麻酔を塗布してから注射をしますので、注射の際にはほとんど痛みはありません。
ただその後、筋肉痛のような痛みが数日間続くことがあります。
注射後、腫れはありますか?
注射後は、注射した部位に腫れが生じます。通常、数日以内に治まります。
何回くらい注射をすればいいでしょうか?
同じ部位に対して、1週間に1回を3~6回くらいの注射を行うのが一般的です。
ただ、もともとの脂肪の量や1回あたりの注入量、薬剤の種類によって異なりますので、カウンセリングの際に医師から目安をお伝えします。